ニーム資材の使い方
ニーム財団農園で使用のコールドプレスニームシードケーキとコールドプレスニームシードオイルの使い方を紹介します。
コールドプレスとは、冷却圧搾によって、乾燥させたニームの種子を絞って、ニームケーキとニームオイルを抽出する方法を言います。
使い方(ニーム財団農園の使用実例を含む)
1.<コールドプレスニームシードケーキ>
使用時期および使い方
(1) 日本の場合は、秋~冬期にかけて、土壌に害虫等の卵・さなぎ・成虫がいる時期に土壌にニームケーキを混ぜて使うと、春先からの害虫等の動きに変化が見られるようです。
(2) 苗や種を圃場に植え付けをする約一週間前に、100%完熟した牛糞堆肥に混ぜて土壌に混和して使います。
ニームケーキは、100%完熟した牛糞堆肥の使用量の10%~20%を使って混和します。
100%完熟した牛糞堆肥とは、完全に分解した、熱が発生していない、乾燥した状態を言います。
(3) 100%完熟した牛糞堆肥とニームケーキを混和して畝を作ります。畝ができましたら、畝の表面にニームケーキを振って行きます。
(4) 苗や種を植えた後に、追肥を撒くときに、ニームケーキを作物等の根が伸びている周りに撒いて行きます。
(5) ニームケーキは、土壌に撒くと約4カ月有効と言うことです。
2.<コールドプレスニームシードオイル>
時期及び使い方
(1) 定植後~作物等の収穫が終了するまで
(2) ニームオイルの散布は、夕方又は、曇りの日・・・・・ ニームオイルは、太陽の紫外線で自然分解して行きます。
(3) ニームオイルは、人や動物、鳥、天敵に害がありません。ニームオイルを散布するときは、手袋、マスクなしでできます。
(4) ニームオイルは、水(冬期時に注意をして下さい。11℃以上の温度の水を使用して希釈して下さい。)で希釈後はすみやかに使い切って下さい。
(5) 希釈したニームオイルは、作物等の葉の表・裏に十分に散布して下さい。葉面散布後、希釈したニームオイルが余ったときは、作物等の根の周りに灌水して下さい。
(6) ニームオイルの散布間隔は、春~秋期にかけては、最長で10日間です。10日以内で、作物等の状態を見て繰り返し散布を行ってください。